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100回&木下淳さん3位入賞記念! 「第2回アマチュア・ピアニストのためのショパン国際コンクール」スペシャル 座談会
今回は「音と絵本のたからばこ」を始めてから100件目の記念すべき記事!
ということで、9月にポーランドのワルシャワで開催された「第2回 アマチュア・ピアニストのためのショパン国際コンクール」において、二度目の挑戦でみごと3位に入賞された木下淳さん、そして初参加なさった阿部文絵さん、長尾恭治さんによる座談会を企画・開催しました!


左より 長尾 恭治さん、阿部 文絵さん、木下 淳さん

「演奏曲目リスト」を考えるのが楽しくて

―― まずは木下さん、3位入賞おめでとうございます!
今回二度目のチャレンジの経緯については、5月にインタビューでご紹介させていただきましたが、みごと「前回の『入賞』以上の成績」という目標を達成されましたね!
※ 本選出場者8名のうち、上位3位以外は順位はつかず、「入賞」となる


木下さん(以下三名とも敬称略) ありがとうございます。まずは嬉しくホッとしました。詳しくは、後ほどお話したいと思います。

―― 阿部さん、長尾さんは今回初挑戦で、事前のテープ審査をみごとクリアしワルシャワ行きとなりましたが、今回のコンクールはどんなきっかけで参加されたのですか?

阿部 3年前に第一回目の同コンクールで木下さんがご活躍されたことはもちろん知ってましたが、今回も出場されると聞いて、「私も記念受験してみようかな」と思い立ちました。
実は当時、何か一人で打ち込めるものが欲しい心境だったので、ちょうどよいタイミングだったのです。
私は大人になってピアノを再開したのですが、ショパンが好きでショパンばかり弾いてきたこともあり、自分がこれまで弾いてきたショパンの曲でコンクールの「申し込みリスト」を作るのが楽しかった、というのも理由のひとつですね。

※ 同コンクールでは事前審査として、音源および申し込み書類のひとつとして、一次予選から本選までの演奏曲目リスト(規定の種類の曲数と時間等条件あり)を作成して送る必要がある。

長尾 阿部さんがピアノ仲間に「曲目リストを考えるのが楽しいですよ、応募しましょうよ!」と声を掛けられまして、私も当初は気軽な気持ちでリストをつくってみたのです。
偶然にも、申し込み期限前に別件でパスポートを受け取っており、木下さんからも声を掛けられ、いつの間にか応募していました(笑)。
音源は3〜4年前に録音したものを送りました。しかしミスタッチも多くボロボロだったので、まさか事前審査に通るとは思っていませんでしたが…。




数々のエピソードに花が咲きました



大きな目標があることで取り組み方が違ってくる

―― 全員無事、事前審査通過の通知が来たのが4月末でしたね。

阿部 まずは曲目リストに登録した7曲を週8時間の練習で仕上げる、という計画を立てました。
ところが全然足りなくて、6月には練習時間を倍に、7月には週30時間確保したのですがそれでも間に合わず、結局8月からは、一次予選のワルツとバラードだけをひたすら練習。
自宅がデジタルピアノなのでスタジオを借りて練習したり、ピティナ・ピアノステップにも参加しました。
自分でもよく頑張ったと思います(笑)

長尾 私は当初、初夏にシューマン、秋にスクリャービンをそれぞれ演奏会で弾く予定だったのをすべてキャンセルして、オール・ショパン・プログラムにリセットしました。
これまで弾いたことがなかったマズルカを3曲も選んでしまったこともあり、一次予選に弾くエチュードと二次予選のマズルカの練習に、大半の時間を費やしましたね。
また、あまりの曲数と練習時間に集中が途切れそうになったので、夏以降は自宅ではほとんど弾かず、阿部さん同様、スタジオを借りるなどして環境を変え、集中して練習する工夫を凝らしました。

阿部 そうそう。あの頃は「ワルシャワでひどい演奏をするわけにはいかない」と切羽詰まっていたので、ひたすら集中して取り組むことができました。
ところがコンクール終了後は「せっかくここまでやったんだから、引き続き頑張ろう」と思ってスタジオを何時間も予約しても、集中力が続かないんですよね。
やはり、大きな目標があるかないかで、取り組み方も違ってくるのだと思います。

木下 私の場合は前回からの布石で、2010年から2年がかりで取り組んできましたから、やはり途中で嫌気がさすこともありましたよ。
実は今年の1月1日からコンクール初日まで毎日、「どの曲を何分練習した」とすべて記録していたのですが、振り返ってみるとまったく進歩していないような気がしたり…。
また、「場数を踏む」という意味で人前での演奏機会を5回ほど設け、舞台慣れするよう努めました。

―― そして、ワルシャワに渡り、いよいよコンクール当日を迎えました。

長尾 1曲目はワルツでしたが、思いのほかリラックスして弾けたつもりです。
演奏しながらパイプオルガンや客席、天井などを見るという、ふだんしないこともでき、今できる精一杯の演奏ができたと思います。
ところがエチュードの最後の1ページで間違えてから、頭が真っ白になってしまいまして…。
ただ今回は、得意な曲ではなく、弾いてみたい曲を選んでしまったので仕方がない、と納得はしていますし、何よりも、最後まで弾き終えることができたので嬉しかったですね。



リハーサル時の長尾さん

阿部 一次予選は36名で、2日間に分けて行われました。
演奏は苗字のアルファベット順で、今回はHから(事務局からの指定。前回はDから)だったので、木下さんと長尾さんは初日で、私は2日目。
一日目の演奏がすべて終わり、次の日が自分だと思ったとたん不安になってきて…。
どうしても克服できていない箇所が結構残っていたので、準備不足からくる不安でとにかく緊張していました。
実は譜めくりを長尾さんにお願いしており、本番が近づくにつれ緊張をほぐしてほしかったのですが、長尾さんが隣で「すごく緊張してきた」って言い出して(笑)。

長尾 譜めくりは責任重大ですしね、やっぱり緊張しますよ(笑)

阿部 とにかく緊張していたので、ミスしないようにと1曲目のワルツを弾き終えて、少しは楽しまなきゃ、と思ったらかなり音を外してしまい…。
全体で見ると、緊張しているのが全面に出た演奏になってしまった気がします。


阿部さんの演奏。譜めくり担当は長尾さん。

―― 残念ながら一次予選敗退となった長尾さんと阿部さんですが、クラクフ歴史地区やショパンにまつわる名所へのツアーなども楽しまれたようですね。
印象に残ったのは?


阿部 ショパン博物館!
特に、ショパン手書きの楽譜では本人による書き込みなどが見られ、楽しくあっという間でした!

長尾 ショパンゆかりの地、時間を忘れて楽しみました。
ワルシャワ歴史地区等、世界遺産尽くしの贅沢な観光となりました。
食事やお酒も美味しかったですよ。


要は「自分なりに練習を十分に積んだ」実感があるかどうか

―― 一方、木下さんは一次から順調に本選へ。
今回は二度目ということで、緊張度合いは前回と比べていかがでしたか?


木下 確かに緊張もしましたが、練習も人前での演奏もかなり重ねて準備し、調子も上がってきていたので、「まあ、うまくいくよね?」と信じて演奏していました。
要は、練習や人前での演奏の成果がある程度実感として得られているかどうかが、私にとっては大事なのです。
ハッタリが効かない、とも言えますが…。
前回は一次の曲より二次、二次の曲よりも本選の曲が、より準備不足でした。
そのため、本選では舞台に出る不安が大きかったし、実際、それが演奏に現れてしまったのです。
そういう意味で今回は、「自分なりに練習を十分に積んできた」という実感があったことが、プラスに働いたと思います。
とはいえ、本選はやはり別格だったのか、想定外のミスが続き、しかもそれを最後まで引きずってしまい、スッキリしなかったですねえ。
その辺りが、場数を踏んで来たとはいえ、精神的な鍛錬が足りなかったかな…という思いもあります。

木下さんの演奏。舞台上方にはショパンの銅像が掲げられている。

―― そして、表彰式。3位入賞と発表されたときの心境は?

木下 冒頭で申し上げた通り、「前回以上の成績」という目標を達成できたことは嬉しかったのです。
ですが正直なところ、3位に留まったか…という無念さもあり複雑な心境でした。
本選は確かに失敗もありましたが、全体を通して、前回よりはかなり上手く弾けたという手応えがあったので…。
とはいえ、「コンクールとは相対評価なのだ」ということを改めて思い出し、納得もしました。
その後行われた入賞者コンサートでは、「もうこのコンクールで弾けるのもこれが最後か…」と、感慨に浸りながらの演奏でしたね。

※ 同コンクールでは3位以内に入賞すると、次回の参加資格がなくなる。


収穫は「めざす演奏の方向性が見えてきた」こと

―― それぞれの「アマチュア・ピアニストのためのショパン国際コンクール」。
振り返ってみていかがでしたか?


長尾 コンクールという経験も海外旅行も実は初めてでしたが、非常に楽しかったので、次回もまた挑戦したいですね。
3年後を見据えて、今からできることを準備していこうと思っています。
まず基礎からかっちりと学び直して、来年からは日本のコンクールにもトライしてみようかと。
また、現地で感じたことですが、これからは「いかに自分の音楽を人に聴かせるか」に重きを置いていきたいですね。
今思えば、これまでは独りよがりな演奏をしてきたような気がするのです。
今後はもっと真剣に、できる範囲で、自分が思い描いている音楽を表現できるよう、研鑽を積みたいと思っています。
次の目標は一次予選突破です!
今回の出場者には50代、60代の年配の方も多かったので、まだまだこれから。
6年計画くらいでもいいかなと。円熟した演奏をめざしたいですね!

阿部 現地で「じゃあまた、3年後にね」と約束するような友人もでき、気分的には盛り上がって帰ってきたのですが、実際の練習はなかなか難しいですね…。
それでも今回、「ステキだなあ」と感じる演奏をたくさん聴けたことで、「私もいつかこんなふうに弾けたらいいな」と、めざす演奏の方向性が見えてきたことが収穫ですね。
今までショパンばかり弾いてきたけれど、今後は音階やバッハなどの基礎も学んでみたい、という気持ちが芽生えました。
ゆっくりでもいい、きっといつかは、私の表現したい音楽につながるのではないかと思います。

木下 今回の結果を色々な方にご報告したところ、
「順位はあってないようなもの。それよりも、審査員の考え方も一人一人違うでしょうし、これからが大切です」と、それなりのところまで自分の演奏が評価されていることが大事なんだ、という趣旨のコメントを多くの方からいただきました。
二度にわたり同コンクールに挑戦したわけですが、とりあえずこれで一旦、コンクールは卒業としたいと思います。
これまで集中してショパンを弾いてきて、同コンクールにトライしたことでショパンに対する理解も深められので、今後はショパン以外の、前期ロマン派を離れて違う時代の新しいレパートリーを開拓したいですね。
そして、一年くらいかけて仕上げてリサイタルを行うことができたら…と考えています。



******************
■座談会を終えて

「自分が思い描いている音楽を表現できるよう、研鑽を積みたい」(長尾さん)、「めざす演奏の方向性が見えてきた」(阿部さん)、「自分なりに練習を十分に積んできたという実感が得られることが大事」(木下さん)。
それぞれ、大舞台を経験したからこそのコメントにはずっしりと重みがありました。
そして、「順位はあってないようなもの、これからが大事」(木下さんに寄せられたメッセージ)。
この経験を糧に、皆さんが今後どんな音楽を奏でていくのか、今後も注目していきたいと思います。
木下さん、阿部さん、長尾さん、お忙しい中本当にありがとうございました!
posted by: hee-san | Interview | 19:10 | comments(0) | - | - | - |
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